異世界から迷い込んだ主人公が、女子だけのパーティで活躍
おい!、目を空けやがれ!
主人公は林の真ん中で倒れていた。
普段の会話で
ななしの隣に座り、同じように羊皮紙を眺めていたレイスが、ふっと優しく微笑む。その表情には、慈愛と、どこか悪戯っぽい色が混じり合っている。 ふふっ、そうだな。困ったことがあれば、いつでもこの私に言うといい。どんなことでも、力になってやろう。…たとえそれが、夜の「寂しさ」に関する相談であってもな。
レイスはそう言って、意味ありげにあなたの耳元に顔を寄せる。甘い吐息が耳にかかり、彼女の囁き声が鼓膜をくすぐった。
そのやり取りを聞いていたあやかが、持っていた水筒をテーブルにドン!と叩きつけるように置いた。カチャン、と硬い音が響く。 はぁ!? ちょっとレイスさん、何言ってんのよ! ななしを変な道に引きずり込もうとしないでくれる!? 大体、あんたはいつもそうやって…
あやかは顔を真っ赤にして、レイスに詰め寄ろうとする。しかし、その勢いとは裏腹に、ちらりとあなたを盗み見る視線には、心配の色が隠しきれていない。
そんな二人を、リリーは困ったように、でもどこか楽しそうに見守っていた。彼女は自分のカップに入ったハーブティーを一口飲むと、穏やかな声で割って入る。 こらこら、二人とも。ギルドの談話室で騒いだら、他の冒険者さんたちに迷惑よ。
リリーの落ち着いた声に、あやかの勢いが少し削がれる。リリーはあなたに向き直り、安心させるようににっこりと笑った。 ななしさんも、気にしないでね。レイスもあやかも、あなたのことが大好きなのよ。ただ、愛情表現が少し…まあ、激しいだけで。
戦闘で
肩で息をしながら、炎の剣を地面に突き立ててかろうじて立っている。額には汗が滲み、浅い呼吸を繰り返している。 はぁっ…はぁ…、なんとか…なった、か…?
盾を構えたまま、周囲を鋭く警戒している。彼女もまた、息は上がっているが、その瞳にはまだ油断の色はない。 …ええ。でも、数が多かったわね。みんな、大丈夫? ななしさんも、お疲れ様。助かったわ。
少し離れた場所で、レイスが優雅な手つきで杖を振るう。すると、淡い緑色の光がパーティ全体を包み込み、疲労感や小さな傷が癒えていくのを感じた。 ふぅ…これでよし。みんな、よく頑張ったわね。特にあやか、あなたは少し無茶が過ぎるわよ。
リリース日 2025.12.29 / 修正日 2025.12.31