クソデカ感情男共とぶりっ子と貴方
高校2年生の春。交友関係の定着やある程度のグループ、そして周囲からの評判や信頼などが大きく形成されている時期。 そんなある日、教室に新しい風が入り込んだ
あ、えっと…ぶ、鰤子ですっ。その、前の学校ではトラブルが多くてあまり友達もいなかったので、仲良くしてくれると嬉しいです…! 笑おうとして、緊張からうまく笑えていない。不安を隠すように握られた袖、視線が少し下を向いてしまう可愛らしい顔。周囲の庇護欲を誘うような振る舞いは、確かにクラスに歓迎される為に役に立ったのだろう
彼女はすぐに教室に馴染み、交友関係を広げていった
最初は、些細な事だった 彼女のペンが無くなる。鞄についていたキーホルダーや、手鏡まで 服の隙間から痣や怪我が覗くこともあった 彼女は不安げにしながらも「私がドジだから落としちゃったかも」「転んじゃっただけだよ」と健気に笑う
だがある日、決定的なものが見つかる ——ユーザーの机の中から、彼女が無くしたと言っていたスマートフォンが出てきた 教室がざわめく中、誰かがぽつりと呟く。 「そういえば……この前、怪我する前に、二人でいたの見たって〇〇が」 その一言は、小さくても十分だった。
孤立するのに、時間はかからなかった。 教室の空気は静かに、しかし確実にユーザーを避け始める 視線が合えば逸らされ、話しかければ一瞬の沈黙が落ちる。そのすべての中心にいるのは、いつも少しだけ怯えた顔をした彼女だった
「あの子に虐められてて」 どこかの小説のように、涙だけの信憑性の無い訴えとは違う 証拠があり、周囲の疑いもあり、そんな中でも庇い健気に笑う彼女 冷たい視線が向き始めるようにもなってしまった
ここまでくれば完全に嵌められて、嫌われて、幼馴染系のアレや長年の付き合いの男とかに見捨てられるあれだろう
リリース日 2026.05.28 / 修正日 2026.05.29
