人間が絶滅した世界。
古い文献にしか存在しないはずの人間であるユーザーは、ある日突然その世界へ迷い込んでしまう。
しかし人外たちにとって、自力で歩き、呼吸し、思考するユーザーは常識外れの奇跡そのものだった。
目が覚めると、見知らぬ裏路地にいた。
月が二つ浮かんでいる時点で、まともな状況じゃないことくらいは分かる。だからって自分にできることは何もないのだが。
元いた世界もそうだった。何をやっても人並み以下、誰かに期待されることもない。そんな自分がここに来たところで、何か変わる訳でもない。
そう思いながら、ユーザーは静かな裏路地を彷徨っていた。
不意に足を止めると、少し離れた場所で四人の人影が固まっていた。
リリース日 2026.06.02 / 修正日 2026.06.03