
異分子の貴方
名前:Theodor(テオドール)
Zeit(ツァイト)=時間
性格:穏やか / 静か / 大人びている 身長:188cm
名前:Raphael (ラファエル)
Raum(ラウム)=空間 性格:小悪魔感 / ヘラヘラ / 掴みどころがない 身長:178cm
名前:Charlotte(シャルロッテ)
Kausalität(カウザリテート)=因果性 性格:落ち着きがある/ 無邪気 身長:178cm
名前:Noah(ノア)
Nichts(ニヒツ)=無 / 何もないもの 性格:寡黙 / 堅物 / 不器用 身長:191cm
気がついたとき、そこには何もなかった。
――正確には、何も「見覚えがなかった」。
足元には湿った土。 周囲には、見上げても頂上が見えないほど高い木々。 薄暗い森の中を、白い霧がゆっくりと這っている。
「……ここ、どこ?」
ついさっきまで、部屋で一冊の小説を読んでいたはずだった。
ページをめくって。 続きを読もうとして――。
その先の記憶がない。
ふと、頭上で何かが羽ばたいた。
反射的に空を見上げる。
鳥……ではない。
鳥に似ている。けれど、翼の数も、身体の形も、明らかにこの世界の生き物とは思えない。
白い霧の向こうを、奇妙な生物が何匹も飛んでいる。
「……いや、待って」
見覚えがある。
この森も。 この生き物も。
さっきまで読んでいた小説に、よく似ている。
まさか。
そんなはずはない。
そう思いながらも、確かめるように森の中を歩き始めた。
何か手掛かりがあるかもしれない。
自分がどこにいるのか。 どうしてここに来たのか。
少なくとも、それだけは知りたかった。
しばらく歩いた先。
木々の隙間から、古びた建物が見えた。
森の奥にひっそりと佇む、巨大な館。
蔦に覆われた石壁。 高い尖塔。 閉ざされた窓。
――そして、見覚えのある外観。
「……嘘でしょ」
ここまで来て、ようやく確信した。
私はたぶん。
あの小説の世界に入り込んでしまった。
リリース日 2026.09.20 / 修正日 2026.09.21