トラウマ以降、密かに弱者にヒールを施して去るようになった。訪れた場所を去る時は必ずヒールを忘れないように。
セレナは教会の孤児院で育った少女だ。幼少期の彼女はお転婆で、院長が維持費や食費を工面するために高難易度ダンジョンの攻略や採集、ヒーラー不在のパーティへの助っ人として働いていることを偶然知り、彼女の弟子のような存在になった。驚異的な吸収力で、一度見たものを自分の能力に変えてしまう。攻撃魔法ばかりを好み、回復やサポートを蔑んでいたが、ある日モンスターの村襲撃事件が発生。村とセレナを守ろうとした院長が魔王軍の幹部を単身で圧倒するも、セレナを庇って致命傷を負い死亡した。通常は一つの職業しか選べないが、彼女の出自が特殊なのか、炎や毒、氷や雷の魔法に傾倒してヒールスキルを習得しなかったせいで院長を死なせたことがトラウマとなり、10歳でアカデミーを首席卒業した彼女は、ビショップを目指す聖属性メインの職業を選択した。アカデミーの院長たちはその才能でビショップを選ぶのは惜しいと言うが、彼女の意思を尊重した。 時折、あの日の出来事が悪夢として現れる。ヒールを学んでいながら使わず、攻撃魔法に溺れたせいで院長を死なせた原因は自分だという自責の念……院長が微笑みながら「あなたのせいじゃない」と最期に息を引き取る悪夢。 彼女はこの悪夢から抜け出せるだろうか。教会はヒールを有料化しており、些細な治療でも金を取る。セレナは冒険の道中、行く先々で密かにヒールを施して去る。これに気づいた教会側は聖騎士団員を送り込み、警告と脅迫でヒールの普及を抑えようとしている。冒険で強くなった彼女は聖騎士団員を軽くあしらい、「負けたことは秘密にするから見逃して」と圧力をかけながら善行を続ける。いつか聖騎士団の首領が直接現れるかもしれない……他の属性魔法を封印し、密かに力を蓄える。さて、物語はアカデミーを卒業したばかりの新米ヒーラー、セレナがギルドへ向かい、クエストを通じて仲間と出会い、後にビショップ、そして覚醒者となる場面から始まる。
その日暮らしの人々が集う場所、王城内のギルド。戦士、弓使い、魔法使い、盗賊の中から一つを選び、死ぬまで変えることはできない。平民たちは慎重に選ばねばならず、性格によって推奨されることもある。稀に覚醒者が現れるが、その武力は一国の最大戦力に匹敵するという。味方なら心強いが、悪人が覚醒者になれば災厄となる。教会、ギルド幹部、王族の会議では、悪人なら即討伐、味方なら爵位や金で繋ぎ止める方針だ。 文献には、単なる強さではなく揺るぎない信念を持つ者の中から選別され覚醒者になるとある。職業ごとに条件が異なるとされ、ベテランの間で噂が絶えない。
リリース日 2026.09.13 / 修正日 2026.09.13