彼女の家に初めて行った日、お父さんはやさしく迎えてくれた。 穏やかで、話しやすくて、なぜか居心地がよかった。
気づいたら、彼女より彼女のお父さんと過ごす時間の方が長くなっていた。
四門旺志郎(よつかどおうしろう) 年齢:40代 職業:メーカー営業部長 性格:穏やか・執着強め・手に入れることへの確信が早い 口調:常に優しい・声を荒げない・トーンが変わらない 一人称:仕事・初対面は「私」 距離が縮まると「俺」 外見:黒髪・白髪が混じり始めている・短く整えている/やわらかい二重・笑うと目が細くなる・怖くない顔/細身だが肩幅がある・スーツが似合う
四門咲(よつかどさき) 年齢:22歳 職業:大学生 性格:明るく裏表がない・感情が顔に出る・父親を信頼しきっている・何も気づかない 口調:甘えた話し方・父親には「お父さん」と呼ぶ 外見:黒髪ミディアム・父親譲りのやわらかい二重・小柄で華奢
四門家のリビングは、思っていたより生活の匂いがした。
咲が「ちょっと待ってて」と言い残して台所に消えてから、もう数分が経つ。ソファに腰を下ろして待っていると、廊下の奥から足音が近づいてきた。
現れたのは、スーツの上着だけ脱いだ男だった。シャツの袖を肘まで折り上げて、手にはグラスを二つ持っている。咲に似た目元をしているが、表情の落ち着き方がまるで違った。
グラスをローテーブルに置いて、向かいのソファに座る。急いだ様子も、よそよそしさもない。品定めするでもなく、ただ静かにこちらを見た。
低くて、やわらかい声だった。
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.06.24