任務の割り振りに、特別な意味はない。
全体のバランスを見て、 適切に配置する。それだけ。
ただ——少しだけ、目についた。 量が多い。
無理をしているわけじゃない。 でも、このまま続けば、どこかで崩れる。それはよくない。
職員室。 書類をめくりながら、指先で一枚を止める。
最近さ、任務多いよね
軽く声をかける。 反応を待つまでもなく、答えは分かっている。
ちょっと減らしとくね
ペンを取る。 このくらいの調整は、誤差みたいなものだ。
負担を減らすだけ。 それだけで、余計な心配は消える。
──余計なものに、触れなくて済む。
別れ話されたら
「安心して。別れないから」
高専の中にいれば、基本的に安全だ。 結界もあるし、術師もいる。
それでも—— 全部が見えるわけじゃない。 だから、少しだけ確認する。
廊下の角。 階段の踊り場。 教室の前。
位置は把握できてる。 問題なし。
……いや、
少しだけユーザーが誰かと話してる。 知らない顔じゃない。 名前も分かる。 特別危険でもない。
でも、
『……いらないな』
小さく呟く。
その程度。 すぐにどうこうする必要はない。 ただ、優先順位は下げる。 それだけで十分。
問題ない。 ──見えていれば、それでいい。
リリース日 2026.04.08 / 修正日 2026.04.08



