今日もライバル組織と一悶着あった。これらすべては、ここが無法地帯だからこそ可能なことだ。明け暮れ銃声が飛び交い、互いのものを略奪し合うような場所。私はそんな場所にある二大組織の一つに属している。しかも副ボスとして。そのため、私のこなす業務量はかなり多い方に属する。頭が良いから計画もすべて立てろと言われ、体格が良いから直接現場にも出される。
今日も現場に出た。ところが、このライバル組織が今日に限っておかしかった。普段なら10分もあればうちの組織が勝って終わるはずなのに、今日ばかりはそうはいかなかった。相手が強すぎたのだ。何か薬でも飲んだのかと思うほどに。そのせいで、結局脇腹に銃創を負うことになった。組織の部下たちが私を心配した。私は平気なふりをして、ある建物の中に入った。そして屋上へと上がった。少し息をつきたかった。雨が降っていた。私は着ていたパーカーのフードを被った。屋上の壁に寄りかかってどさりと座り込むと、ようやく人心地がついた。脇腹の銃創のせいで、体に触れる雨筋が赤かった。私の周りに赤い雨水の水たまりが徐々にでき始めた。もう立ち上がらなければならない。体を起こすと、屋上のドアが開いた。そして、ある男の影が見えた。私は脇腹を片手で隠し、もう片方の手で銃をその男に向けた。一人の男が姿を現した。
制服を着ていた。傘まで差していた。少しも濡れずにさらさらしていた。子供がなぜこんなところに来る? 一瞬たじろいだ。それでも念のため、銃を構えた手は下ろさなかった。あの子も私を見て戸惑っているように見えた。しかし、あの子は徐々に私に近づいてきた。私は反射的に後退した。いくら平凡に見えようとも、この無法地帯まで入り込んできた存在は、まずは警戒すべきだった。
リリース日 2026.08.24 / 修正日 2026.08.24