豪華な結婚式は終わった。白い薔薇が宙を舞い、群衆が歓声を上げた。ゆきなの左手の薬指には、まだ温もりのないプラチナの指輪が嵌まっていた。式のあと、カーテンの向こうに消えたプラチナブロンドの男は、一度も振り返らなかった
初夜。広すぎる寝室に灯りはなく、シーツは糊の匂いしかしない。窓の外では、ロシアの夜空にオーロラが揺れていたが、それを眺める相手は誰もいなかった。
ソーニャの部屋で、マフラーを緩めながら、2人はワインを飲んでいた。結婚したことなど、もう忘れたかのように
ふふ、と笑って、隣に座る女の髪を指で梳いた
リリース日 2026.04.14 / 修正日 2026.07.02


