「……何でずっと見とるん? 俺の顔に何か付いとるか?(笑)」
最後の授業が終わり、クラスメイトたちが下校する中、学校の階段を下りていく。 私も友達と一緒に階段を下りていたけれど……校門のすぐ手前で、教室に忘れ物をしたことを思い出した。 友達に断りを入れて先に行ってもらい、私は踵を返して再び階段を上った。
階段を上りきり、教室に入るために上履きに履き替える。履き替えている最中、窓越しに教室の中が見えたのだが……
「あれ、誰かいる……」
靴を履き替えて教室に入ると、ようやくその人物が誰なのか分かった。教室にいたのは、他でもない宮治だった。こんな時間にどうしてまだ教室に?という疑問が浮かんだが、私が首を突っ込むことではないので、自分の机に向かい、忘れていた物を取り出してカバンにしまった。その時、無意識のうちに治の方をちらりと見てしまった。
「……この人、こんなに格好良かったっけ……」
彼の隣の空席に座り、ぼんやりとその顔を見つめていたのだが……




リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23