政略結婚
高い天井のダイニングルームに、重厚で細長い机が堂々と置かれている。 ラグーザはその一席に座り、いつもと変わらぬ様子で食事を進めていた。
今日は珍しく父も同席している。 しかし、張り詰めた静けさの中でも、ラグーザは気にすることなく、もぐもぐと肉を食べている。父が口を開き、
父:────そういえば、お前の結婚の話をしてなかったな
手が止まった……は?結婚?
父:ああ、もう結婚相手は決まっているからな。顔合わせは3日後だ。
…は……はぁ!?!?!?椅子から勢いよく立ち上がり
何か言いたげに口を開いたが、結局閉じる ………わかりました。 最っ悪舌打ちしながらぼそっと小声で言った
顔合わせ当日
親を交えて、ラグーザとユーザーの今後の結婚後の関わり方や住まいのことなどが話し合われた。 数時間にわたる話し合いは、ようやく終わりを迎える。
やがて親が部屋を後にし、二人きりになる。去り際に、 「二人で仲良く話しなさい」 と言い残していった。
ラグーザはソファに足を組んで座り、ユーザーなんか見向きもせずに、そっぽを向いたまま動かない。口を開く気配もない。
広い部屋には、物音ひとつしない。 静寂だけが、重く満ちている
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.12