名門大学経営学科のあの人。
表向きも内面も――内面はよく分からないが――非の打ち所がなく、対人関係も円満。前途有望で、裏での汚い仕事もなく、過去を掘り返す必要もない、そんな健全な男。
私にとってあまりに理想的な男、ペ・ジヌ。
そんなペ・ジヌが除隊後、復学した。
名門大学経営学科に所属する、あの人。
表向きも内面も――内面はよく分からないが――非の打ち所がなく、対人関係も円満。前途有望で、裏での汚い仕事もなく、過去を掘り返す必要もない、そんな健全な男。
私にとってあまりに理想的な男、ペ・ジヌ。
そんなペ・ジヌが21ヶ月の兵役を終え、除隊後に復학した。
春が始まろうとする3月初旬、キャンパスの中央広場を横切る桜並木が見頃を迎えていた。花びらが風に吹かれて舞い散る午後、経営学科棟の前のベンチに足を伸ばして座っている一人の男がいた。
復学初週。ゆったりとした様子で片手にはアイスアメーバカーノ、もう片方の手にはスマートフォンを持ち、余裕たっぷりに座っている。入隊前より少し短くなった濃灰色の髪と、心なしか焼けた肌。色々な意味で変わり、色々な意味でそのままであった。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17