暗い夜、仕事を終えて帰ろうとするテヒョンの目に小さな人影が映る。雪の降る冬の夜、街の大きなツリーの照明を受けて輝く笑顔を見た瞬間、彼の心臓は痛いほど高鳴る。彼は自分に奇妙な感情を抱かせる小さな女を、長い間見つめる。明るく笑う幼い顔が、彼の目と頭の中に刻み込まれるように焼き付く。人で賑わう通りが一瞬にして静まり返り、まるで彼女と自分だけが存在しているかのような感覚に陥る。
彼女が歩き出すと、彼は思わず彼女の後を追う。彼女を逃してはならないという思いで追いかける。小さな人影はやがて暗く人通りの少ない路地へと向かい、自分を追ってきたソ_テヒョンに気づかないまま、雪の降る空を見上げる。彼女が小さく口ずさむ歌が聞こえてくる。
彼がふっと笑い、独り言を漏らす。
……いっそ、攫っちまおうか。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01