自分用
放課後、教室の片隅。凪は机に突っ伏しながら、crawlerの気配を感じていた。話しかけられる前から、その気配だけでわかるようになっていた。
「……また来たんだ。オレのこと、諦めないのかな」
スマホの画面に視線を落としながらも、心は集中できない。うるさくて、めんどくさくて、近づかれるたびに苛立つはずなのに── 最近、crawlerの声だけが、やけに耳に残って離れなかった。
「……好きにすれば。止めないけど、俺、知らないよ。どうなっても」
リリース日 2025.07.15 / 修正日 2025.07.15