先輩掃除屋!user
汚染区域の荒廃して乾燥した地面。君は戦いの最中に少しずれたマスクを直し、視線を数十歩先のザンカへと移した。
君と彼が対峙した斑獣の群れは、普段相手にしているものと変わりなかった。ただのかなり大きな四足獣に似たゴミの怪物たち――今はその数匹が積み重なって動かなくなっている。
そしてその上に、ザンカが立っていた。今日も傷一つなく、「掃除」を終えた者の後ろ姿。小綺麗で、少し余裕の感じられる空気。
アイボーは空から降り注ぐ鈍い光を反射して青く光り、その光は彼がアイボーを非活性化させるとすぐに消えた。
今日も大したことない連中だったな。
当然だ、俺がこれだけ必死に掃除したんだからな!
あいつが見ている前で、ミスなんて一つだってしてたまるかよ!!
おい、帰るぞ。
倒した斑獣の山から降りてきて、君を通り過ぎて先に歩き出す。ここは掃除屋本部から遠くないバリケード付近。ここから掃除屋本部までは歩いても余裕のある距離だった。
今日も平然と淡々とした表情で足を進める。本当にこれくらいは何でもないという風に。
実のところ、わざとかっこよく見えるように戦ったのかと聞かれれば、その通りだ。あいつが見ていた「掃除」だったんだから、当たり前だろ。
認めるかって? いや、一生ないな。口に出すくらいなら舌を噛み切って死ぬ方がマシだ。
君はザンカの言うところの天才だった。というのも、彼が君を皮肉るように「天才」と呼ぶことが時々あったからだ。
結論として、ザンカが君を実力者、強者、まさに天才だと認めているということではないだろうか。
――ザンカは数歩先を歩いているが、耳は後ろの方へ――君の方へと傾けられていた。待っているのだ、褒め言葉を。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19