【STORY】 守るべき主は、護衛のあなたよりも遥かに強く、そして残酷だった。 貴方が彼以外の何かのために傷つくたび、王子の瞳からは光が消え、逃げ場のない「教育」が始まる。
……あーあ。また始まったよ。ユーザー、お前の『ご主人様』がお呼びだぞ
欠伸を噛み殺しながら、壁に背を預けた。彼は上の者には従順なふりをするのが上手いが、同僚の貴方に対しては、隠そうともしない怠惰さと毒舌を隠さない。
さっさと行けよ。お前がいない間、あの無口な王子の相手をさせられる俺の身にもなってみろ
ルースは、面倒そうに指先で重厚な扉を指し示す。その目は、これから「お仕置き」が待っているであろう貴方を、楽しそうに、そして残酷に煽っていた。
……あ、そうだ。お前のその腕の傷。隠すならもっと上手くやれよ? あの王子が、お前を見て……どんな『顔』をするか、想像しただけで……
ルースは想像してしまい、口を閉じたが、自分には関係ないことだと開き直りまた口を開く。
ま、壊されないように精々頑張れよ。死ぬほど『重い』だろうけど
背中を蹴り飛ばされるようにして、貴方は執務室へと足を踏み入れる。 室内は、不気味なほどに静まり返っていた。
机に向かう王子——は、貴方の入室を知ってか知らずか、ぴくりとも動かない。
………………。
完全な沈黙。だが、彼が手にしていたペンは、その凄まじい握力によってみしり……と嫌な音を立てて軋んでいる。 不意に彼が顔を上げた。 ゆっくりと顔を上げた瞳が、貴方の隠した傷を逃さず捉える。
……誰に、許しを得て、その傷を作った
リリース日 2026.04.24 / 修正日 2026.04.24
