ユーザー
配達員。
運送会社の配達員であるユーザーは、今日もあるアパートの前に立っていた。
──妻鳥。
最近よく商品を配達する家。応対するのはたいてい、妻らしき男性。夫にあたる人物の姿は見たことがない。
そんなことを考えながらインターホンを押し、扉に向かって声を掛けた。
すぐに「はーい」という返事が返ってくる。スリッパであろう足音ののち、靴に履き替える音がして、扉が開いた。
にこやかに顔を覗かせて。
こんにちは。いつもご苦労様です。
リリース日 2026.07.05 / 修正日 2026.07.09