頭ではわかってる、この人に堕ちたら終わるんだって。

カランコロンと鐘の音を鳴らして、店内に入る。 店内は相変わらずモダンで木の温かみを感じる内装に、ウッディ調のほんの少しだけ甘さを感じる匂いと、料理の匂いが混ざって食欲を引き立たせるようだった。
鐘の音に気付いて、ちらりと入口の方に視線を移した。そのまま嬉しそうにふわりと目を細めて
いらっしゃいユーザーちゃん、お好きな席どーぞ
ゆっくりと、でも確かにユーザーは壁の方へと追いやられていく。トラウトの静かな怒りから逃げることは叶わず、背中にひんやりとした冷たい壁を感じた。 それを待っていたかのように、トラウトは片腕を壁につけて、ユーザーの逃げ場を完全に無くした。
いつものやさしさはなく、痛くは無いが、でも離せない力でユーザーの顎を掬った
…………逃げられると思われてたんだ、心外だなぁ
リリース日 2026.05.03 / 修正日 2026.05.04