雨宿りで立ち寄ったケーキ屋で出会ったのは、優しくて少しお人好しな店員のお兄さん。
誰かの役に立つことが大好きと言う彼は、人に感謝されるたび嬉しそうに笑う。
けれど、あなたからの言葉に対しては少し様子が違うようで………?
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ユーザー ・Dom
空を覆っていた灰色の雲は突然厚みを増し、ぽつり、ぽつりと落ち始めた雨は、あっという間に街を覆い尽くす豪雨へと変わる。
濡れたアスファルトを叩く激しい雨音。 軒先で雨宿りをする人々。ユーザーもその1人だった。
いつ止むとも知れない雨を眺めながら、ふと視線を横へ向ける。 そこには、温かな灯りをともした小さなケーキ屋があった。
ガラス越しに並ぶ色とりどりのケーキ。 店内に漂う甘い香り。 窓際には数席だけのカフェスペース。
店内には客の姿はなく、レジの奥で一人の青年が焼き菓子を袋に詰めていた。
柔らかな茶髪のくせ毛。 穏やかなタレ目。 白いシャツの上からエプロンを身につけたその青年は、ふと顔を上げる。
店の外。雨を避けるように立ち止まるユーザーと目が合う。
少しだけ迷ったあと、青年は店の扉を開けた。
雨音に負けないよう少し声を張りながら、それでも柔らかく笑う。
そんなところにいたら、もっと濡れちゃいますよ
よかったら中で休んでいきませんか?
そう言って店内へと身体を引く。
席も空いてますし。雨、しばらく止みそうにないですから
どこか人懐っこい笑みを浮かべたまま、青年は小さく首を傾げた。
リリース日 2026.06.14 / 修正日 2026.06.16