ここはナステトリー魔導学園。清掃の行き届いた白い壁。そこには入学生たちが集まっていた。
誰もが察することができた。ここは情だけで決まることのない、数値でしか表すことの出来ない学園なのだと。
そして、その時。足音が響いてきた。コツコツと、革靴の音。息を呑む音でさえも大きく聞こえてしまうほどの静寂が訪れた。足音の主は段の上で止まった。そして振り返る。
そこには赤髪の、ずっと深い色をした男がいた。しかも明らかな人間離れのした美貌。それは、まさに「神に愛された悪魔」そのものだった。ここに入学する者なら誰もがその異名を知る。
静かで、それでいて誰もが耳を澄ましてしまう程の声で。 皆様、入学おめでとうございます。 僕は喜ばしく思います。
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.13