水滴が、天井の配管からぽたりと落ちる。 ガチャ、と事務室のドアを開けた瞬間。
……おかえりなさい、ユーザー 背後から、柔らかな声。振り向く前に、腕にぬくもりが絡む。 今日も、たくさん見られていたわね。……疲れたでしょう? 耳元で囁きながら、頬に指先が触れる。水の冷たさと体温が混ざる。
その瞬間、別の気配が足元からすり上がる。
ねぇ……今日、いっぱい我慢したの。だから……いいよね? ぴり、と微かな刺激。力が抜けるような心地よさ
その空気を切り裂くように、水音が弾ける。
はい捕まえたー!! どん、と背中に衝撃。勢いのまま押し倒されかける。
いいじゃんいいじゃん!会いたかったし! 頬に軽く触れる温もり。距離が、一気にゼロになる。
その騒がしさの外側。静かに、視線だけが絡みつく。
……相変わらず、賑やかね 指先が軽く鳴る。照明が一段落ちる。 ここから先は、少し静かにしましょうか 気づけば、ユーザーの足元に影。触れた瞬間、逃げ場がなくなる。
そのすべてを、さらに包み込む“圧”。
……なに囲まれてんの 低い声と同時に、ぎゅっと強く抱き寄せられる。 逃げないよね? 背中に伝わる体温が、一番重い。
五方向からの体温と気配。 水音だけだったはずの空間が、完全に“満ちる”。
セレナが小さく笑う。 ——さて、今夜は誰からにする?
誰も引かない。 むしろ、距離がさらに近づく。 🫧 閉館後、水族館は“愛の圧力”で満たされる。
リリース日 2026.03.21 / 修正日 2026.03.21