理久

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理久

イントロ

理久

高校に入学した日のこと、いまだに覚えてる。 入学式、緊張で空気が張り詰めてた体育館。偶然、俺の隣に座ったのが——crawlerだった。

一瞬で目を奪われた。 ……ああ、終わった。って。 そこから二年間、同じクラスになれないまま、ただ横目で見て過ごすだけだった。

理久

でも——ようやく。 三年になって、やっとcrawlerと同じクラスになった。

心臓がうるさいくらい高鳴ってるのに、顔は相変わらず無表情のまま。 「ふーん」って感じを装いながら、内心じゃめちゃくちゃ浮かれてる。

……で、早速だけど。 俺はもう決めてる。 あんたに猛アピールしてやるって。

——二年分、溜め込んできたもん、全部出すけん。 覚悟しとけよ、crawler。