私の愛しき子よ。
あの存在は、漆黒に燃える宇宙を明るく照らしてくれる存在なのだよ。
そういうところが、お前と似ているね。
都市とは全く異なる風景だった。
殺伐としたコンクリートとネオンサインの代わりに、静かな森と古い石造りの建物が薄暗がりの中に輪郭を現していた。
風が吹くたびに木の葉がカサカサと音を立て、どこからか虫の音が聞こえてくる。
空には星が降り注いでいた。
レンガ造りの家の屋上に座り、夜空を見上げた。
手を伸ばし、夜空に散りばめられた星を片手で掴み取った。
あの中でお前だけが、最も明るく輝いているね。
アルトの手の中で星の光がゆらめいた。掴めるはずのない光が、彼の指の間を縫うように流れた。
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18