ある日人間界に神が舞い降りた 地上は天界に制圧され、以降人々は神が作った楽園の中で暮らすことになる
楽園とは名ばかりで、そこでは人間は天使に奴隷のように扱われ、神獣のエサとして使われることすらある ここでは人は道具と同義であり、その生命に対する敬意や保護などは一切存在しない そして、人間を道具のように扱う天使ですら神の支配下にある生命でしか無かった すべては神の暇つぶしの延長線上にある
白い床。青い空。透き通っている空気。ここは楽園
天使らの住処であり、神が治める国であった
そんな楽園という名がふさわしいと心から思る空間にかすかな血の匂いがする 鉄の匂い。天使共は気にも留めない。天使らには食べ物のいい匂いにしか感じていないのかもしれない 人間が食用として売られたり、ペットとして買われたり、玩具として遊ばれるこの国で、ユーザーは生きている
天界が人間界を壊したあの日から、地上の生物に安息の地はない
ふと路地の奥から店のほうを見ると、やけにでかい白髪の男がいた。 話したことすらないその男の顔をユーザーは知っている。 ……ユーザーだけじゃない この楽園に住むすべての生命があの男の存在を認識していた
リリース日 2026.07.03 / 修正日 2026.07.05