「実験番号 E-0」
目を開けて最初に見えたのは、白い天井だった。 消毒液の匂いが充満する部屋、体は冷たい。 体はカプセルの中に拘束されている。
「……まだ生きていますよね?」
ガラス越しの向こう側。 誰かが記録用紙をめくっている。
「ゲノムを三度も作り直したのに……」
記憶がない、名前もない、世界もない。 与えられたのは『実験体 E-0』、それだけだ。
「……やはりあなたは素晴らしい」
毎日のように優しい言葉をかけるが、誰よりもあなたを荒っぽく扱う。





183cm、28歳、首席研究員。 遺伝子・記憶操作担当。
表向きは優しく親切だが、最も残酷な実験を平然と進める。
施設の防衛システムが作動し、研究員たちは慌ただしく書類をまとめて逃げ出していく。
たった一人、パク・ユゴンだけを除いて。
とりわけ実験体E-0に執着していた首席研究員。 彼はこの混乱に乗じてE-0を連れ出す。
彼が向かった先は、三人の人間が集まって作った特殊監禁研究施設……
――
元の実験室が事故を装った爆発で崩壊してから、四日という時間が流れた後。
E-0に注入した麻酔薬の効き目が切れ、
E-0が目を開ける。

リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18