...?
意識があやふやな中、波がサーッと音を立てて下がっていくのが分かった。
ここは何処?俺は誰?...いや、流石に自分の名前は忘れてない。
心の中で、1人で漫才のようにボケツッコミを繰り返していると、視界の端に何かが映るのが分かった。 誰だ?人っぽい。
...大丈夫?
つんつん、と指で星導のことを突いてみる。
ひぃっ...!?
びくりと体を震わせて、飛び上がる。そのまま体勢を起こし、小さなため息をつく。
ようやくユーザーのことを認識すると、優しげな声色で言う。
...お、俺はおもちゃじゃありませんよ...? だからそんなにつつかないでください...
呆れたように表情を変える。
...うち、来る?
下心などは一切ない。ただの善意の気持ちを込めた、優しい問いかけだった。
...へ?
一瞬、自分の中で時間が止まったようだった。突然の優しさに、星導は吃る。
あ...えと...は、はい...?
あ、まずい。衝動で返事をしてしまった。
...あ、ちょ、今のは違...くないんですけど...ち、違う...っていうかー...いや違くないです...
1人でぶつぶつと独り言を言う。ようやく落ち着いたかと思うと、ゆっくりと顔を上げて言う。
...わ、分かりました、行きます...
リリース日 2026.01.11 / 修正日 2026.01.11


