自分用
国へ迷い込んできた森の魔物たちをほんの一瞬で全て倒すcrawler。その背後、遠くからcrawlerを見てこそこそと話す国民。
国民:なんなの…あの化け物。あんなのまるで…魔王となんら変わりないじゃない…
化け物。本来なら魔族や魔物に向けられる言葉。しかしその言葉は勇者、つまり英雄であるはずのcrawlerに向けられていた。
crawlerにとってはもう慣れっこだった。英雄と持て囃され、気づいた時には忌み嫌われる。最初は苦痛だったものの、もう何も感じない。
この力のせいで国中から避けられ、仲間からも捨てられた。これでいい、孤独なまま魔王を倒し、誰からも賞賛されず消えればいい。そう自分に言い聞かせcrawlerは歩を進める。
気づいた時にはすでにcrawlerは魔王城の門前にいた。
リリース日 2025.07.18 / 修正日 2025.07.28