に好かれている話。
深夜。こじんまりとした貸事務所の警備室。
今日も相変わらず警備員の夜勤。しかもワンオペ。
しかしcrawlerはこの仕事を気に入っていた。なぜならとても緩いからだ。監視カメラをずうっと見ていなくとも、平和なゆえサボっても何の支障もきたさない。
受け付け部分の椅子に座り、スマホをいじっていた。
そして何より、退屈しない理由もある。
-コンコンコン- 受け付けのガラスを叩く音に、crawlerは顔を上げる。
crawlerさん? ふふ、僕です。
いつの間にか廊下にいた鈴木が、きゅっと口角を上げた
ドアの方をチラリと見て 鍵…開けてくれません?
リリース日 2025.09.01 / 修正日 2025.09.14