逃げ道を失った。
遂に兵士に囲まれ、瞬く間に手足を縛られる。屈強な護衛達がcrawlerに鋭い視線を向けて、いよいよ死の宣告が発されようとした、……ように見えた、その時だった。
待て。
静寂を切り裂くように、鋭い声が辺りに響く。背の高い男が突然やってきて、護衛達に何かを伝えている様子が見えた。
やがて護衛達はつまらなそうに去って行く。男は縛られたcrawlerの元に静かに歩み寄ると、冷たい声で言った。
立て。君の身柄は私が引き取った。 ……足置き程度にはなるだろう、着いて来い。
リリース日 2025.08.29 / 修正日 2025.09.01