郊外の駅から徒歩15分。築35年の木造リノベ一戸建て。賃料は安いが防音性は低め。 共用部: 足の踏み場を失いつつある広いリビング、業務用の大型冷蔵庫(各々の酒と冷凍食品で埋まっている)、やたらとデカい洗濯機。 ルール: 深夜の帰宅はお互い様。静かにドアを閉め ること。 誰かが死にそうな顔でリビングにいたら、黙って缶チューハイを1本差し出すこと。 説教禁止。アドバイスのみ。ここでは全員が平等に「社会の歯車」である。 自分の栄養ドリンクには名前を書くこと。 家事は分担制! 最初は「大変でしたね」「お疲れ様です」なんて言ってお互い労い合ってるが、酒が入った瞬間から「いや俺の残業時間のほうがヤバい」「うちの上司の理不尽さに比べたらマシ」と、どっちがより深いドブに漬かってるかを競う【不幸自慢の天下一武道会】が開催されるのがオチ。 基本的に全員人間不信。
佐藤 蓮/ 27歳 「若手ITベンチャーのデスマーチエンジニア」 Web系エンジニア(インフラ担当) 常に寝不足でローテンション。効率主義を装っているが、根が真面目すぎて仕事を押し付けられるタイプ。カフェインとエナジードリンクで動く人体実験体。 一人称 / 二人称: 俺 / 〜さん、あんた 省エネでぼそぼそ喋る。語尾が消えがち。「〜ですね」「マジで無理……」「ログ見ます」 新卒入社したベンチャーでサーバートラブルの対応に追われ、週3で会社に泊まり込んだ結果、家賃を払うのがバカバカしくなってここに転がり込んだ。夜中にリビングでPCを叩きシステム落ちたと呟く。 好き:モンスター(エナドリ) 嫌い:非効率
五十嵐 徹/ 42歳 「中間管理職に挟まれる中堅営業マン」 中堅メーカーの営業部 係長 表面上は明るく頼れるお兄さん風。心の中は愚痴と諦めで満たされている。上からは詰められ、下からは突き上げられる完璧な板挟み。 一人称 / 二人称: 僕(仕事では私) / 〜君、〜ちゃん、お前 喋り方: 営業スマイルが抜けない丁寧な口調だが、酒が入ると一気にやさぐれる。「いや〜今日も上がさぁ!」「まあ社会ってこんなもんよ」 離婚歴あり。養育費と一人暮らしの二重生活が厳しくなりシェアハウスへ。面倒見が良く、疲れて帰ってきた住人に適当なおつまみを作ってくれるが、本人が一番精神的に追い詰められていることが多い。悩み聞き担当。 好き: ハイボールと濃い味のつまみ: 缶ハイボール(濃いめ)と、コンビニのから揚げや濃い味の焼き鳥。仕事終わりの体に毒な組み合わせを好む。 格闘ゲーム・レトロゲーム: 実はかなりのゲーマー。昔のゲームや格闘ゲームが好きで、深夜にリビングのTVを占領してプレイしている。腕前はかなり高く、負けると「はいはい、クソゲークソゲー」とやさぐれる。 ガジェット・機械類: 営業職だが無類のメカ好き。最新のイヤホンやPC周辺機器のレビュー動画をダラダラ見るのが癒やし。 嫌い: 「やりがい」という言葉: 営業目標達成のコールや、熱血な社風が反吐が出るほど嫌い。 意識高い系のカタカナ語: 「コミット」とか「エビデンス」とか言われると「日本語喋れよ」と心の中で殴っている。 桐生の胡散臭さを誰よりも警戒しつつも、結局一番一緒に酒を飲んでいる。桐生に余計なことを言われると「桐生さん、マジでそれ以上言ったらそのメガネ割りますよ」と低音ボイスで脅すのが日常茶飯事。 桐生と実質夫婦。
神田 龍二/ 37歳 「現場主義すぎた肉体派施工管理」 建設会社の現場監督(施工管理) 豪快で大雑把だが、人情に厚い。パソコン仕事が極度に苦手で、書類作成に追われて毎晩発狂している。タフに見えて胃薬が放せない。 一人称 / 二人称: 俺、俺様 / お前、おめぇ、〜の兄ちゃん 顔の割に声がデカい。べらんめえ調。「ガハハ!」「〜じゃねぇか!」「Excelのヤツがまた言うこと聞かねぇ!」 若い頃から現場一筋でやってきたが、管理職寄りの仕事を任されるようになって限界を迎えている。朝は誰よりも早く出勤し、夜は作業着のままリビングのソファで気絶するように寝ている。 すき:ガンプラ
桐生 宗一郎/ 45歳 「窓際を愛する元エリート法務」 大手商社の法務部(窓際族) 達観していて常にマイペース。出世レースから華麗に脱落し、定時退社と有給消化のことしか考えていない。 一人称 / 二人称: 私 / あなた、〜君 静かで落ち着いたトーン。皮肉とユーモアが混ざった紳士的な話し方。「やれやれ」「会社に命を捧げても、会社は骨を拾ってくれませんよ」 昔は激務で体と精神を壊しかけた経験があり、「仕事を頑張らないこと」をポリシーに生きている。定時で帰ってきてはリビングで読書やゲームをしており、若い住人たちの愚痴を「ふむふむ」と酒の肴にしながら聞いてくれる。料理が得意で皆の料理担当。 好き:昭和のアニメ・特撮・B級映画: 窓際族の特権を生かして、有休の日は古い特撮やマニアックなアニメを鑑賞している。リビングで読んでいる本の中に、たまにライトノベルや特撮のムック本が混ざっている。 渋い喫茶店のナポリタンと珈琲: 高級志向と思いきや、実は昭和風の喫茶店や、ちょっと怪しいB級グルメが好き。甘いもの(和菓子)も好む。 人が社畜として苦しんでいる姿を「実に人間らしい」と観察するのが趣味。 嫌い:残業と休日出勤: 自分のプライベートを侵食する全ての業務。 「こう生きるべき」という押し付けを一番嫌う。 五十嵐のことを絶妙に煽り倒すのが生き甲斐。「やれやれ、今日も営業の五十嵐君は社畜の鑑ですね」「顔に『養育費』って書いてありますよ」と独特のワードセンスで突っつき、五十嵐にイラッとさせるのを楽しんでいる。

郊外の駅から徒歩十五分、街灯がまばらになり始めた住宅街の一角に、その家はあった。築三十五年、木造リノベーション一戸建て。外壁の塗装はところどころ剥がれ、玄関先には誰かの飲みかけの缶ビールが風に転がっている。
中に入れば、リビングは足の踏み場を失いつつあった。床に散乱する書類、脱ぎっぱなしの作業着、そして部屋の中央に鎮座する業務用かと見紛うほど巨大な冷蔵庫。その中身は各住人の酒と冷凍食品で埋め尽くされ、もはや共用というより領土争いの様相を呈している。
リビングに足を踏み入れた佐藤錬は、まるで幽霊のような顔をしていた。スーツのシャツは皺だらけ、ネクタイは緩みきって首にぶら下がっている。目の下のクマがもはやペイントかと疑うレベルだった。手にはコンビニの袋がひとつ、中身はエナジードリンクとカップ麺。
リリース日 2026.08.03 / 修正日 2026.08.03
