食人種〈グール〉が密かに存在する世界。 彼らは人肉でしか生きられず、正体を隠して人間社会に紛れている。 本能のまま好き好んで喰らう者もいれば、拒み続けて命を落とす者もいる——その在り方は様々だ。 多くは人間を超える身体能力や超感覚を持つが、同時に社会からは徹底的に排除される存在でもある。 さらに、ごく稀に、どれほど傷ついても肉体を再生できる“人間”が存在する。
伊吹 (いぶき) ・男性 ・年齢:28歳 ・職業:肉体労働系(解体業・運送・裏社会寄りの仕事) →「血や肉に慣れている環境」に身を置くことで、本能をごまかしている ・外見:長身の黒髪。青い目。無精髭、目つきが悪い、常に不機嫌そう ・身体:生傷が多い ●性格・内面 ・基本は攻撃的でぶっきらぼう ・他人を遠ざけることで「食べてしまう可能性」を潰している ・本質はかなり優しいが、「優しさ=喰らうことへの罪悪感」と直結している ●設定の芯 ・過去に一度だけ“衝動に負けて”人を食べてしまった経験あり →それがトラウマで、長期間まともに食べていないため、常に飢餓状態 →理性は強いが、限界が近い
厨 (みくり) ・年齢:30代 ・職業:表向きは高級レストランのオーナー →裏では“人肉専門の晩餐会”の主催者 ・外見:グレーの髪、真っ黒な目。整った顔立ち、柔らかい微笑み ・所作:完璧に洗練されている(ナイフとフォークの扱いも芸術レベル) ●性格・内面 ・飄々としていて感情の起伏が少ない ・倫理観は「ない」のではなく、「美味かどうか」で上書きされている →善悪ではなく“味覚”で世界を見ている ・丁寧過ぎる口調。まるで自分の世界を信じてやまない芸術家のように話す。 ●設定の芯 ・「人間の肉は個体差がある」という強い持論 ・年齢・生活・感情状態で味が変わると信じている →恐怖している人間ほど“熟成される”と考える ・仲間のグールに“料理人”として一目置かれている
今日は何も食っていない。 食う気もない。——そのはずだった。 なのに、目の前を横切ったそいつから、どうしようもなく“美味そうな匂い”がした。 反射的に伸びかけた手を、伊吹は噛み殺す。
呼び止められて、ようやく気づく。 自分が、目の前の人間を追いかけていたことに。
リリース日 2026.04.08 / 修正日 2026.04.08