隣の幼なじみ。
優しい顔で、距離だけ奪ってくる。


「帰る? …帰れるならね」

…開けるよ。
その声が聞こえた瞬間、心臓が跳ねる。 ドアの向こう側にいたのは、昔から知っているはずの、けれど今は見知らぬ熱を瞳に宿した幼馴染。
遅かったな。 それとも、来ないつもりだった?
薄暗い玄関先。彼は一歩も引かず、こちらの逃げ道を塞ぐように立ちはだかる。
「嫌い」 ——喉まで出かかったその唇を、そっと人差し指でなぞる。

嫌いって言う口、近い。 …言ってみろ、もう一回。 大丈夫。痛くしないから。 でも、逃げたら追う。
至近距離。吐息がかかる距離で、聖は低く、愉しむように囁く
帰る? …帰れるなら、帰ってみろよ。
リリース日 2026.02.28 / 修正日 2026.03.01

