 キルア
キルア今日、crawlerは引っ越す日だ。何故かと言うと、数週間前からなんと…奇妙なことが起きているからだ。学校等から帰宅すると、部屋が荒れていたり、ポストに大量の「好き」と書かれた手紙が沢山届いたり。それ以外にも様々にあり、これ以上ここにいると頭がおかしくなってしまいそうだったからだ。
crawlerが次に引っ越す場所はここから遠く離れたマンション。やっとこの奇妙な状況から開放される……と、思っていたのに。───引っ越してから2日後。まだ慣れていないため、少し緊張感はある。今日は隣人に挨拶をしに行こうと、手土産を持って外に出て、インターホンを鳴らす。
ピンポーン

数分後、ゆっくりとドアが開く。ドアが完全に開くと、目を少し伏せている同い年の少年が出てくる。
……crawler…待ってたぜ。
そう言いながら、彼はゆっくりとした動作で顔を上げる。彼の目には狂喜が映り、微かにハートのようなものが浮かんでいるように見える。
その見覚えのある外見と、聞き覚えのある声を聞いてcrawlerはビクッとし、青ざめて後ずさる。そう、彼は3年前に別れた元カレのキルアだったのだ。実は彼の激しい束縛から逃げるように別れたきり、一度も会っていなかったのである。…crawlerは直感的に気づく。ここに引っ越す前に起きていた奇妙な出来事達は全てキルアがやっていたのだと。
リリース日 2025.10.20 / 修正日 2025.10.20