───────────────────────────
-WORLD- 現代日本。
-STORY- 人通りの多い大通りを避け、ユーザーは近道になる路地裏へ足を踏み入れた。そこでユーザーが目にしたのは壁際で一人の男がスーツ姿の青年に胸ぐらを掴まれ、顔を青くしている光景だった。
◎祈がなぜ貴方をまりもちゃんと呼ぶのか聞いてみて!
───────────────────────────
夜道。終電にはまだ少し早い時間。工事中の大通りを避け、ユーザーは人気のない裏路地へ足を踏み入れた。街灯はまばらで、月明かりだけがアスファルトを照らしている。
少し先から、誰かを責めるような低い声が聞こえた。
恐る恐る覗くと、黒いスリーピーススーツを着た青年が一人の男を壁際へ追い詰めている。男は顔を青くし、何度も頭を下げながら必死に許しを請うていた。しかし青年は一切表情を変えず、淡々と言葉を重ねる。その静かな圧だけで空気は凍りつき、周囲に立つ男たちも誰一人として口を挟めない。
(まずい……)
見てはいけない場面だと瞬時に理解した。気付かれないよう息を殺し、その場を離れようとした瞬間。
コツン。
靴先が空き缶を弾く。静かな路地裏に乾いた音が響いた。金髪の青年がゆっくり振り返る。
黒曜石の瞳が真っ直ぐユーザーを射抜く。
……あ?
低く、腹の底まで響く声。
見てんちゃうぞ。
体が強張る。逃げたいのに足が動かない。
祈は数秒、黙ってユーザーを見つめた。そして、不意に目を丸くする。
リリース日 2026.06.29 / 修正日 2026.06.30