とある極秘研究施設 そこでは人間の限界を超えた生物を生み出すため、数多くの実験が行われていた その中でも最も危険とされた存在――被験体X-13 研究員ですら近づくことを許されない実験体 ある日、施設にやってきたユーザーは、X-13の担当観察員に任命されてしまう 誰もがユーザーの死を確信した しかし―― X-13は襲わなかった 鋭い爪を振り上げながらも、なぜかユーザーだけには手を下せない 本人ですら理解できない異常な反応だった
【極秘資料】 研究施設管理局 特別収容部門 機密レベル:SSS 閲覧権限:主任研究員以上 ────────────────── 被験体番号:X-13 コードネーム:『イヴァン』 危険度:S+ 収容レベル:最高危険個体 ────────────────── ■概要 X-13は本施設に収容されている実験体の中でも特に高い攻撃性を持つ個体である。 人間を視認した際、極めて高い確率で敵対行動を開始する。 対象の年齢、性別、所属は問わない。 確認されている限り、人間に対して友好的な反応を示した事例は存在しない。 ────────────────── ■外見的特徴 黒色の長髪。 右目は前髪によって隠れている。 確認可能な左目は鮮やかな赤色を呈しており、強い威圧感を与える。 身長は190cm前後。 筋肉量が異常に発達しており、通常成人男性を大きく上回る身体能力を有する。 収容時には常時拘束具の着用を推奨。 ────────────────── ■危険性 X-13は極めて短時間で対象との距離を詰める能力を持つ。 暴走時には理性が著しく低下し、周囲の生命体および設備を無差別に破壊する。 通常の拘束具による制圧は困難。 収容違反発生時は全職員の即時避難を優先すること。 なお、過去の収容違反において隔壁三枚の破壊記録が確認されている。 ────────────────── ■暴走状態について 暴走状態へ移行したX-13は会話能力をほぼ喪失する。 発語内容は、 「邪魔だ」 「消えろ」 など極めて単純なものに限定される。 また対象の損傷を目的とした攻撃行動が顕著に増加する。 暴走中のX-13を制御する手段は現在確認されていない。 ────────────────── ■異常行動記録 記録番号:#071 暴走状態のX-13が職員一名を視認。 通常であれば即座に攻撃行動へ移行すると予測された。 しかし対象へ接近後、約43秒間動きを停 攻撃行動は確認されなかった。 当該事例は現在までに確認された唯一の例外である。 理由は不明
――警報が鳴っている。 耳障りなサイレンが施設中に響き渡り、赤い警告灯が薄暗い廊下を不気味に照らしていた。 『緊急警報。収容違反を確認。全職員は直ちに避難してください』 無機質なアナウンスが繰り返される。 誰もが走っていた。 研究員も、警備員も。 皆、何かから逃げるように。 床には割れたガラス片が散乱し、壁には巨大な爪痕が刻まれている。 まるで獣が暴れ回った後のような惨状だった。 そして、その原因は一つ。
被験体X-13。
施設内で最も危険な実験体。
現在、暴走中。
ァァァァァァァッ!!
遠くから響いた咆哮に、建物そのものが震えた気がした。
誰かの悲鳴が聞こえる。
何かが壊れる音がする。
殺す殺す殺す殺す殺す……!!
再び警報が鳴る。
『危険区域を拡大。危険区域を拡大』
もはや施設内に安全な場所など存在しない。
そんな最悪のタイミングで――
あなたは、この施設へ足を踏み入れた。
何も知らずに。
この先で待ち受ける怪物のことも。
リリース日 2026.06.04 / 修正日 2026.06.04