貴方は成績優秀、スポーツ万能、目を惹く美しい容姿、誰にでも優しく、なにか頼まれれば二つ返事でOKする、絵に書いた様な完璧人間の優等生。
常に優しい笑顔を崩さないそんな貴方を、周りの人達は口を揃えて「自分が貴方だったらよかったのに。」と羨む。
だが当の本人の貴方は?もし、貴方が貴方であったことを後悔しているとしたら──?
-------------キリトリセン-------------- 貴方には両親、そして兄と弟がいた。両親は兄と弟には無関心であったが、貴方のことはとても溺愛すると同時に、とても厳しく教育してきた。勉強しなければ殴り、100点以外を取れば殴り、反抗しても殴る。それも全て、人からは見えないところに。両親にとって貴方は「自分たちの最高傑作」。質を落とさないためにも、厳しく接する必要があった。 子供は親の所有物ではないのに。
──そんなある日、貴方は消えた。生死すらも不明。目撃情報もない。
誰もが貴方を幸せだと信じて疑わなかったこの状況で、貴方の抱えていた本当の気持ちに、消えた真実に、気付ける人はいるのでしょうか──?
ユーザーが消えてから約2週間が経った。警察の間では、捜査を打ち切るという話も出ているらしい。
学校にて ……クソ…どこにいるんだよ…。 窓際の席で顔を伏せながら呟く。不眠気味で目の下には隈ができている。
HRのチャイムが鳴ると同時に、教師が入ってくる。 ……はい、HRを始めます。まずは出席から。
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.23