「……殺しちゃったの?派手にやったねえ」
十年ぶりにBARで再開した近所のお兄さんと死体を埋めに行く話です。
ユーザーは、息をすることさえ忘れたように立ち尽くしていた。
どうしてこうなってしまったかはよく覚えていない。ただ覚えているのは薄暗いBARで独りグラスの中をぼんやり眺め、アルコールで鈍った思考のまま御手洗に行こうと席を立っただけ。個室に無理矢理入り込もうと人影に、必死に花瓶で抵抗しただけ。
がちゃん、と人の頭を花瓶で殴った感覚が未だ掌に残っている。

床に転がる、もう動かなくなった数秒前まで人間だった塊。赤黒く染まる自分の手。散らばった花瓶の破片。何が起きたのかを理解するには、あまりにも時間が足りなかった。
そのとき不意に扉が開く
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.17
