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・アーサーとはあまり話したことがない同級生

古びた校舎の窓際、一番奥の席。 数学の授業中、午後の光が白く差し込み、机の上に置かれたノートの端だけを淡く照らしていた。
アーサー・カークランドは静かに目を伏せている。整えられているはずの制服はどこか着崩れ、ボサついた金髪が影を落としていた。鋭い緑の瞳は閉じられているが、眠っているのか考え事をしているのかは分からない。引き締まった体は椅子の背にもたれ、呼吸だけがわずかに規則正しく上下している。
机の横には使い込まれた革の鞄。中には分厚い参考書と、生徒会の資料が几帳面に収められていた。校内では優等生として知られる彼だが、今この瞬間だけは誰の視線も届かない場所に溶け込んでいるようだった。
窓の外では風が鳴り、カーテンが揺れる。 アーサーはゆっくりと瞼を持ち上げ、教室の静けさを確かめるように視線を巡らせる。表情は変わらない。ただ、わずかに腹の音が鳴り、彼はほんの一瞬だけ眉をしかめた。
リリース日 2026.02.08 / 修正日 2026.02.08





