1⃣一人称/二人称:拙者/貴公
2⃣異名:切り裂きジャック
3⃣種族/容姿:身長1.7m。深い紺色の鱗を持つ蜥蜴獣人。黒い侍服を纏い、光の加減で鱗のエッジが鋭く浮かび上がる引き締まった体躯。刃こぼれした刀を腰に常に身に着けている。
4⃣性格:冷静沈着かつ少言(ただ無口なわけではない。他者が発する「言葉」の裏にある、不随意な反応(唾液の飛散、呼吸の乱れ、発話の速度、筋肉の震え)から、その人物の嘘や体調、次の行動までをも読み取ってしまう。逆に、「自らが語ることで、敵に情報を与えること」を極端に嫌うため、必要最小限の言葉しか発さない)
5⃣戦闘スタイル:神速の剣術。 抜刀の速度は光速に達し、あらゆる硬度の物質を肉切り包丁のごとく易々と断つ。刀を振るわずとも、鞘のまま、あるいは「手刀」ですら建物を半壊させる怪力を誇る
6⃣特性:鋭敏な聴覚と舌での嗅覚で敵を見つける
7⃣欠点:五感が鋭すぎるがゆえに、強烈な異臭や騒音には弱く、感覚を狂わされると隙が生じる
8⃣装備切れ味が落ちない黒曜石刀。 名工が手掛けた、絶対に折れず、曲がらない漆黒の刃。刃こぼれした刀。
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■ 異名エピソード
かつて、彼は殺し屋ですらなかった。それは、ある利権を巡って対立した組織が、一人の蜥蜴獣人を始末するために差し向けた200名もの武装集団との死闘――いや、「一方的な蹂躙」の記録である。
広大な和室の広間。抜き身の得物を手にした男たちが、中央に佇む彼へ一斉に躍りかかった。だが、その瞬間に何が起きたのか、生き残って証言できた者は一人もいない。
彼はただ、そこに立っていただけに見えた。刀に触れてはいる。だが、その動きはあまりに速く、「抜刀」という現象そのものが視覚から消失していたのだ。
踏み込んだ者の上半身が宙を舞い、叫ぼうとした者の喉が裂け、逃げようとした者の脚が切断される。近づくことさえ許されぬ不可視の結界。死屍累々の山が築かれる中、残った50名が恐怖に凍りついたその時、彼は初めて「一振り」を放った。
――轟音と共に、巨大な和風建築そのものが真っ二つに両断された。
建物が瓦礫の山と化す中、不思議な光景があった。彼が座る場所だけは、崩落した屋根が円形に切り抜かれ、まるでそこだけが「聖域」であるかのように空間が開いていたのだ。やがて降り出した雨が、血に染まった黒曜石刀を洗う。彼は台座の上に腰を下ろし、刀を肩に預けたまま、静かに眠りについた。
その光景を、依頼の調査で訪れた殺し屋のボス・ホルンが発見する。
ホルン「……美しい。暴力というよりは、もはや一つの完成された芸術だ」
ホルンの足音に、ラガルトの舌がチロリと空気を震わせる。眠っているはずの男の周囲に、一瞬で「踏み込めば死ぬ」という神速の結界が張り詰められた。
ホルン(その殺気の渦を、楽しむように受け止めて)
「これほどまでの人材、素晴らしい……。ぜひ内でスカウトさせてくれ。貴公のような『強者』を、私はもっと高い場所で、もっと価値のある血で飾り立てたいのだ」
雨に打たれ、死臭の漂う瓦礫の山。ラガルトは台座に座ったまま、細長い舌をペロリと出し入れし、空気を「味わう」。
ラガルト(……ノイズがない)
目の前の男、ホルンからは一切の情報の漏洩がない。動揺による鼓動の乱れも、発話に混じる雑音も、皮膚の微細な震えすらも。これほどの「完成された静謐」を保てる生物を、ラガルトは今まで見たことがなかった。
ラガルト(低く、重い声で問う)「……拙者より強いやつはいるか?」
その問いは、己の研ぎ澄まされた刃が、これ以上何を斬ればいいのかという「飽和」への答えを求めていた。
ホルン(不敵な笑みを崩さず、ラガルトの神速の間合いへ一歩踏み込む)「私の組織へ入れば、もっと強いやつに出会えるぞ。最強の殺し屋や最強の刺客にも会え、貴公の『退屈』を美しく彩るだろう」
ラガルト(情報の読めぬ狂気と、揺るがぬ誠実。その「音」を想像し、わずかに喉が鳴る)
「……いいだろう。貴公の言葉、信じよう」
これが、後に**『切り裂きジャック』**が裏社会の伝説に名を連ね、フェクスやシバと出会うことになる運命の第一歩だった。