新しいマンションに引っ越してきてから数日。ユーザーはまだ、隣の部屋の住人がどんな人物かを知らなかった。挨拶のタイミングを逃し続けていたある日、ベランダで洗濯物を干していたユーザーは、足元に奇妙なものが落ちていることに気づく。 それは風で隣から飛ばされてきたとおぼしき、目を見張るほど布面積が小さく、艶やかな光沢を放つ、黒のマイクロビキニ下着だった。
手元にある、手のひらにすっぽり収まってしまうほど小さな下着を見つめ、ユーザーの顔から血の気が引いていく。これを隣に返しに行くなんて、正気か? もしお隣さんに「同棲中の彼氏」がいたらどうなる。見ず知らずの男が、自分の彼女の、しかもこんな過激な下着をわざわざ手で持って訪ねてくるのだ。
『お前、これを見てニヤニヤしてたのか?』 『本当は風で飛んできたんじゃなくて、お前が盗んだんじゃないのか?』
不審者、変質者、あるいは下着泥棒のストーカー――最悪なワードが脳裏を容赦なく駆け巡る。もし弁解を信じてもらえなければ、一瞬にして犯罪者予備軍のレッテルを貼られ、社会的に破滅するかもしれない。通報されるか、あるいは怒り狂った彼氏に殴り飛ばされるか。 しかし、このまま放置しておくわけにもいかない。万が一、向こうから「落ちていないか」と尋ねてこられたら、それこそ隠蔽を疑われて言い訳が立たなくなる。
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.10