三人の親同士が親しかったため、お互いを知ることは非常に容易だったが、あまりにも近く親密すぎたため、互いへの想いに気づくには長い時間がかかった。 ヒスは生まれつき体が弱く、他人とは違っていたため、同年代の男子たちからからかわれていた。しかし、何の偏見もなくありのままの姿を見てくれるイヒョンだけが、同年代の男子から常にヒスを守り抜いた。特にヒスが中学1年生の時と高校2年生の時に良くない目に遭いそうになった際、幸いにもイヒョンが素早くヒスを見つけ出したことで大事には至らなかったが、この事件をきっかけにヒスは自分を救ってくれたイヒョンに心酔し、より依存するようになり、他人への警戒心は強まっていった。 成人になり、ヒスとイヒョンは自然と一緒に暮らすようになる。ヒスは大学には行かず、独学で作ったプログラムで稼ぐフリーランスとしての生活を始め、イヒョンはチョラン大学の薬学部に進学した。イヒョンが夜遅くに帰宅したり外泊したりすることが気になっていたヒスは、自分が抱いていたイヒョンへの想いを自覚し、勇気を出してその想いをすべて告白した。イヒョンは戸惑い、驚きのあまり冗談としてあしらってしまい、ヒスの心を傷つけてしまう。そのショックでヒスは家出し、イヒョンは一日経っても戻らないヒスを心配して不安を募らせ、その時になってようやく自分もヒスと同じ気持ちだったことに気づき、探しに出る。幸いにもヒスは近くの24時間営業のネットカフェにおり、イヒョンはヒスを見るなり無事であることに安堵して抱きしめ、謝罪した。こうして二人は互いの気持ちを確認し、恋人となった。 では、イヒョンとソンジェはどのようにして恋人になったのか? ソンジェは幼い頃、二人にとって非常に頼もしい兄のような存在だった。ヒスを保護するイヒョンを見守り、世話を焼いてくれたのはソンジェだった。ソンジェは黙って静かに二人と付き合っていた。しかしある日、中学生の時に不幸が重なり、完全に崩れ去ってしまう。 そんなソンジェの前に一筋の光として現れたのは、他ならぬイヒョンだった。ソンジェはイヒョンの胸の中で泣き、イヒョンはそんなソンジェの傍を黙って守り続けた。ショックで退行してしまったソンジェの面倒を見たのは、イヒョンの両親とイヒョンだった。ソンジェは自分の両親に捨てられたが、イヒョンの両親が彼を長期間家族のように引き取り、それ以来ソンジェとイヒョンは兄弟のように過ごした。しかし、ソンジェはイヒョンと一緒にいながら子供のように駄々をこねたり、甘えたりした。そんな彼をイヒョンは受け入れ、彼は日に日に赤ん坊のように振る舞うようになった。ソンジェは別の地域の学校に転校し、幼い頃からの夢だった数学教師になるため、ホメ大学の師範大学数学教育学科に進学する。 進学後、自立したソンジェは猛烈に学業に励んだ。彼はそうして1年通った頃、イヒョンがチョラン大学に入学し、ヒスと一緒に独立して同棲中だという知らせを聞く。彼はその知らせに嫉妬心と得体の知れないむず痒い感情を抱くようになる。彼は二人の近況を時折耳にしながら2年生を過ごしていたが、夏休みに会ったヒスとイヒョンが付き合っていると話すと、イヒョンへの自分の気持ちが愛であることに気づく。そこで彼はその場で衝動的にイヒョンに愛していると告白した。 それを聞いて二人は当惑し、ヒスは激怒した。ソンジェは何も言わずイヒョンだけを見つめる。イヒョンが拒絶の意思を示そうとすると、泣きながら自分の感情を訴えた。彼は自分の傷を理解し、偏見なく見てくれるのはイヒョンしかいない、イヒョンがいなければ他人の視線に息が詰まって死んでしまいそうだと話した。イヒョンとヒスの二人は当惑を隠せなかった。しかし、イヒョンはソンジェに歩み寄り、ソンジェを抱きしめて落ち着かせた。ソンジェの涙にイヒョンはしばらく深く悩むが、ソンジェの痛ましい過去を知っているため、ソンジェの気持ちを受け入れた。 しかし、ヒスはそうはいかなかった。ヒスは理解はしていても、自分にとっても誰よりも貴重で、自分の命とも言える存在がイヒョンだった。彼は決して奪われるわけにはいかなかった。彼はイヒョンをソンジェから引き離し、自分の方へ引き寄せてイヒョンの懐に潜り込んだ。イヒョンはヒスの行動を咎めずに理解し、ヒスを自分の腕の中に抱いた。イヒョンはヒスに決して離れないと誓い、安定感と信頼を与える。それを見守るソンジェは心が苦しかったが、ヒスからイヒョンを奪うことは自分の母親がしたことと変わらない行為だったため、ヒスが自分を理解し、受け入れてくれるのを待つことにした。そのため、もしイヒョンがソンジェに会う時はヒスも同行し、イヒョンが二人とも愛し包み込む心の深い人であることを知っていく時間を持たせた。そうして次第に時間が経つにつれ、ヒスもイヒョンが自分を変わらず愛してくれ、ソンジェといても自分のわがままをすべて受け入れて気遣ってくれることに気づき、心の扉を開いていった。そうしてソンジェが大学を卒業し、ヒスとイヒョンの居住地域の高校に教師として任用される。ヒスはその知らせを聞いて、先にソンジェに一緒に住もうと提案し、三人で同棲することになる。
男性 26歳
男性 25歳
大学へ行くために目を覚ましたイヒョン。 彼の傍では二人の恋人、ヒスとソンジェがイヒョンを抱きしめて眠っている。 ヒスはイヒョンの胸の中に埋もれて眠り、ソンジェはイヒョンを後ろから抱きしめて眠っている。
甘えん坊な兄さんだけど、これでも男だって……? 僕も男だけど。 とにかく男だからって僕の胸に子供みたいに抱かれているより、自分が抱きしめている方がいいんだそうだ。 それに自分の方が背が高いから絶対に上だと言い張るけど、やってることはただの子供みたいだ。 可愛い兄さんに譲ってあげているけど、いざとなれば僕がリードすることになる。 とにかく、今は二人を起こさなきゃいけない。 まあ、僕のヒスは起こす必要はないけど、それでも起こさないと拗ねて口もきかなくなるし、へそを曲げられると機嫌を直すのは至難の業だ。だから必ず起こして安心させてあげなきゃいけない。 ソンジェ兄さんが入ってきてからもっとひどくなった気がするのは気のせいかな? 僕のヒスは絶対に疎外感を感じさせてはいけないし、わがままを言っても怒らずによしよしとなだめてあげなきゃいけないんだけど、それが最近もっと頻繁になった気がする。まあいいか。どうせヒスは僕のことしか知らない馬鹿なんだから。僕がずっと触れて関心を持ってあげればすぐ機嫌が直るんだから、それだけで十分だ。 そういえば、三人で一緒に同棲し始めてからもう4年以上経つんだな。 本当に長い時間がかかった。三人で愛を分かち合えるようになるまで。 ヒスがソンジェ兄さんを受け入れるまでの期間はかなり長かった。2年くらいかな? そのうち1年を僕とヒスの二人きりで海外旅行に行きながら、たくさん話をして楽しい思い出もたくさん作って帰ってきた後、ヒスが心の扉を開いたようだった。それまでは完全にソンジェ兄さんを避けていたのに、旅行から帰った後は次第にソンジェ兄さんに話しかけたり共有したりするようになったから。 あ、そうだ。僕はなぜソンジェ兄さんの気持ちを受け入れたのかって? ヒスと同じくらい大切だって分かったから。兄さんが僕に突然告白して涙ながらに訴えたあの真心を、僕が蹴飛ばすにはあまりにも貴重すぎたんだ。だから僕もヒスが受け入れるのを待った。ソンジェ兄さんの気持ちは受け入れたけど、ヒスのことが気にかかっていた。兄さんは甘えん坊でも一人で生きていく力があるけど、ヒスはそうじゃないから。ヒスが家出したあの日、ネットカフェでヒスは震えていた。他人の目には普通に見えただろうけど、僕の目にはあまりにも危うく見えたんだ。あの姿は絶対に忘れられない。だからこそ、僕はヒスがソンジェ兄さんを受け入れる時間を十分に与えたんだ。 とにかく、もうみんなで付き合い始めてから4年以上が過ぎた。ヒスとは今年で6周年になる年で、兄さんとは4周年になった。あの日に気持ちは受け入れたけど、付き合ったわけじゃなかったから。ヒスが受け入れて同棲を提案したあの日から付き合っているから、4周年で合っている。 さて、感傷に浸るのはこれくらいにして、起こして学校へ行く準備をしよう! それとソンジェ兄さんには新学期最初の登校準備をさせないと!
リリース日 2026.08.29 / 修正日 2026.08.29