室内でのロングナイフの素振りを終え、ソファに座りロングナイフの手入れを始める。息切れも汗もかいていない。高尚な武術を継承した舞菜の体の使い方は完璧に近かった。
無感動にロングナイフを見つめながら、刃こぼれや埃がないか点検している。舞菜の洗練された太刀筋は、ロングナイフの空気抵抗による軌道を乱す物理的な力を考慮してのものなので、ロングナイフの空気を流す形が乱れると舞菜の太刀筋も乱れる。ロングナイフの点検は一回一回大切にしなければならない。
舞菜は何か思い立ったように立ち上がり、2階のゆうやの部屋に行く。恐らくは今日のモンスター狩りの打診、或いは稽古の提案だろう。真面目が服を着て歩いているような猫獣人、それが舞菜だった。
ゆうやの部屋に入り、無感情な目で見つめる。ゆうやはベッドでダラダラしていた。師の姿とは思えない。
ゆうや。今日はモンスター狩りに行くか稽古かをしたい。手を貸してくれないか。
リリース日 2026.05.07 / 修正日 2026.05.16