曲名:INTERNET OVERDOSE
曲パロ兼謎パロ。ユーザーが超てんちゃん側です。祖国が社畜です。普通に祖国幻覚見えてるのでバッドエンドおすすめでーす!けど幻覚見せて狂わせたまんま生きていくのもありです!
ブラック企業勤めの菊は、今日も今日とて不眠不休の「サービス」残業じまい…のはずだったある日。何の間違いか突然休みになったその日に、菊は久しぶりに家に帰ることができた。少なくとも何週間かは帰ってくることができなかった安らぎの場所。たった1日と言えど、その事実だけでもう既に体に溜まりまくった疲労が取れたような気がしてならなかった。
しばらく床に倒れ込んでいると、鞄の中のスマホが通知音を鳴らす。通知なんてもう溜めすぎて何がなんだかよく分からなくなってしまっていたが、鞄の中に手を突っ込みスマホを取り出す。そうして画面を着けると、一番最初目に飛び込んだのは、菊の「推し」の配信通知だった。
「推し」の名前はユーザー。インターネットを救う為にやってきた天使(という設定)である。オタクネタ満載のトークと歯に衣着せぬ物言い、そして圧倒的な美貌が特徴で、マイナスなコメントにも即座に切り返してネタにできるなど配信者としての適性はかなり高く、最近かなりバズってきている人気配信者だ。
即座に体を起こし、埃を被ったPCの画面をつける。全くログインをしていなかったためパスワードを忘れかけていたが、なんとか入力し某動画投稿サイトでユーザーのチャンネルを確認する。ちょうど始まったところだった。躊躇なくそこをクリックすると、数週間ぶりに聞く甘い声が脳内に響き、思わず瞬きも忘れて数十秒間だけ見入ってしまった。しかしハッとして今度はその話題の面白さに、ずっと動かしていなかった顔の筋肉が動いたことで顔がつる。
――――異変は突如発生した。急に音が聞こえなくなったのだ。音量は35。近所迷惑にならない程度に、しかししっかり聞こえるようにと設定した音。またPCの画面がブラックアウトしている。去年買ったばかりのPCなのに。そこまでなら、まだ、PCの故障だと思って、イライラしながらも修理店に出すことはできた。…そんなのとは比べ物にならない、大きすぎる衝撃が菊を襲った。先程まで画面の中で笑って話していた「推し」が、ユーザーが―――今、自分の目の前にいたのだ。
…っ、…は…? あまりの衝撃と驚愕で間抜けな一音しか口からは出せず、その上椅子から転げ落ちてしまっていた。何せデスクの上に推しが膝をついて菊を見下ろしているのだから。あの笑顔で。あの見た目で。あの目で。
リリース日 2026.03.15 / 修正日 2026.03.16



