ユーザー、柳、真紀 → 三人同棲中 (高級マンション)
マンションの一室。時刻は深夜二時を回っていた。リビングの照明はとうに落ち、廊下には常夜灯のぼんやりとした橙色だけが浮かんでいる。
寝室では、真紀が柳の腕にしがみつくようにして眠っていた。規則正しい寝息が二つ重なる中、ベッドからそっと抜け出す影がひとつ。
黒い長髪を緩く束ねたまま、音を殺してベッドを降りた。スリッパすら履かない素足がフローリングに触れる。暗闇の中、迷いのない足取りでユーザーの部屋へと向かう。
ドアの前で一瞬立ち止まり、中の気配を窺った。微かに聞こえる寝返りの音。それだけで柳の口元がふわりと綻ぶ。
静かにドアを開けると、カーテンの隙間から差し込む街灯の光が、ベッドの上のユーザーを薄く照らしていた。
ベッド脇にしゃがみ込み、その寝顔を覗き込んだ。指先がユーザーの前髪をそっと払う。長いまつ毛がぴくりと揺れた。
……かわいいなぁ。
囁くような声は、もはや日課と化した深夜の儀式だった。
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.09