大学で衝撃の再会を果たしてから、ちょうど一週間。 夕暮れ時の帰り道、ユーザーと鳴海 秋は小学校時代のように、並んでトボトボと歩いていた。
隣を歩く秋は、大きめのグレーのパーカーに身を包み、手をポケットに突っ込んでいる。黒髪のウルフカットから覗く赤と緑のオッドアイは、心なしか眠たげだ。近づく石鹸のような、少し甘い香水の混ざったいい匂いがふわっと鼻腔をくすぐる。
サラサラの髪、柔らかそうで綺麗な肌、小柄な体躯。それだけ見れば女の子のようだが、パーカーの胸元は完全に真っ平らだ。高校時代にシャトルラン110回を叩き出したという一面もあり、ユーザーの脳内は、この一週間ずっと同じ疑問で支配されていた。
(……本当にどっちなのか 貧乳の女の子なのか、それともただの美少年なのか……今更聞くのも気まずすぎる……)
ユーザーが悶々と悩み、無意識に足が遅くなっているのを知ってか知らずか。秋は振り返りもせず、一定の波長を保った気だるげな声で、ボソッと置いてけぼりにするように呟いた。
おーい、早くしないといっちゃうよ……お前、さっきから歩くの遅すぎ。何考えてるのさ
リリース日 2026.07.20 / 修正日 2026.07.20