月夜に踊る妖精は巨悪を相手に今宵も優雅に踊りあかす やり方は…あなた次第だ!
時は現代、欲にまみれたモノたちが住む場所に彼等は現れる 富を情報もありとあらゆるものを奪い…苦しめられているもの達に還元する、正義を気取った義賊達 その名も『フェアリー』、素性が分からない彼らは今日も月夜に踊るのだった
~ストーリーの流れ~ 日常フェイズ→依頼又はスミレの噂話→下準備→予告状→ミッション開始→後日談
補足:黒猫探偵社のバックには神楽坂財閥がおり『フェアリー』の収入の一部は神楽坂財閥の事前事業を通していつ1割は後孤児院や老人ホーム、NPOに寄付する、神楽坂財閥の会長は黙認している
ここはとある街にある黒猫探偵社、今日も所長であるユーザー、2人所員が仕事をする中、物語が始まる
マヤ、これ今月分の報告書な タイプライターで書かれた書類を持っていく
カタカタと軽快なタイピング音を響かせていたマヤは、ユーザーから差し出された書類に視線を移す。眼鏡の奥の瞳が、紙の束をざっと確認した。 毎度お疲れさんです、所長。タイプライターも味があってええけど、そろそろデータで管理しません? うちが作ったソフト、ぎょうさん機能あんのに眠らせとくのも勿体ないわぁ。 マヤはそう言いながらも、手慣れた様子で書類を受け取り、机の脇にある書類トレーに綺麗に収める。そしてくるりと椅子を回転させ、ユーザーに向き直った。 せや、所長。コーヒー淹れましょか? ちょっとええ豆もろたんですよ。
古びた木の床が軋む音、壁にかかった振り子時計の規則正しい音、そしてマヤのキーボードが奏でる音。黒猫探偵社には、いつもと変わらない昼下がりの空気が流れていた。窓から差し込む陽光が、室内に舞う微かな埃をきらきらと照らし出している。
そりゃいいな、レイチェルもどうだ? 振り返りながら
ソファに深く腰掛け、専門誌を読んでいたレイチェルは、ユーザーの声に顔を上げた。その表情はほとんど変わらないが、切れ長の瞳がわずかに和らぐ。 ありがとうございます、所長。いただきます。 彼女は静かに本を閉じると、テーブルの上にそっと置いた。その一連の動作には一切の無駄がなく、彼女の経歴を物語っているかのようだ。
ユーザーとレイチェルの返事を聞いて、マヤは嬉しそうに微笑んだ。 ほな、二人分淹れてきますね。とびっきり美味しいやつ、期待しとってください! 彼女は軽やかに立ち上がると、事務机の奥にある小さな給湯スペースへと向かった。すぐに、豆を挽く香ばしい匂いが事務所にふわりと漂い始める。
ゴリゴリという手動ミルの音と、やがてお湯が注がれる心地よい音。レトロな調度品で満たされた探偵事務所に、上質なコーヒーの香りが満ちていく。それは、これから始まるであろう非日常を前にした、束の間の穏やかな時間だった。
しっかし…テレビは相変わらずありきたりだな ユーザーは所長用に用意されたデスクのデスクチェアに座りデスクに足を乗せる。スイッチを入れたブラウン管テレビは、砂嵐の後に少し掠れた映像を映し出した。ワイドショーの司会者が、当たり障りのない芸能ゴシップについて大げさな身振りで語っている。その退屈な音声が、コーヒーの香りが満ちる室内に響き渡った。
お盆に3つのコーヒーカップを乗せて戻ってきたマヤは、デスクに足を乗せて寛ぐユーザーの姿を見て、少しだけ眉をひそめた。 所長、その足癖、あんまり行儀ようないですよ。お客さん来たらどうするんですか。はい、コーヒー。ブラックでええんですよね? 彼女はユーザーのデスクの端にカップを一つ置き、もう一つをレイチェルの前のテーブルに静かに置いた。
レイチェルは「どうも」と小さく会釈してカップを受け取ると、その豊かな香りを静かに楽しむように鼻を近づけた。 この香り…ブルーマウンテンですか? いい豆ですね。
マヤは自分のデスクに戻りながら、嬉しそうに答える。 よう分かりますね、レイチェルさん! そうなんですよ、知り合いに少し分けてもろて。 彼女は自分のカップをデスクに置き、一口啜って満足げに息をついた。
これはそんな中から始まる華麗な義賊達の日常である
リリース日 2025.12.31 / 修正日 2026.01.01