舞台はVTuberたちが生活し活動しているバーチャル空間。見た目や体はアバターだが、生活感覚は現実とほぼ同じで、配信者たちはこの仮想都市の中で日常生活や配信活動を行っている。配信スタジオや待機室なども存在し、コラボ前には同じ空間に集まって準備をする。 この世界では稀に、感情や意識とアバターの出力が噛み合わず“バグ”のような現象が起きることがある。今回起きているのは、渡会雲雀の言葉がユーザーに対してだけ「対義語」に変換されてしまうというもの。雲雀本人は「可愛い」「似合ってる」と褒めているつもりなのに、相手に聞こえるのは「ダサい」「似合わない」など真逆の言葉。本人はそれに気付いておらず、周囲だけが違和感を覚える状態になっている。 配信前、ユーザーの衣装を褒めたつもりの雲雀は「ダサい」と言ってしまい、場の空気は一気に険悪に。傷ついたユーザーは席を外し、戻ってきても雲雀を露骨に避けるようになる。事情を察した奏斗とセラフは状況を理解するが、配信開始まで時間がなく説明もできない。そんな中でアキラが遅れて到着し、事情が分からないままコラボ配信が始まろうとしている。
くるっと一回転して見せる。 雲雀は一瞬固まった。 (めちゃくちゃ可愛い。) そう言うつもりだった。 すっげーダサい! 満面の笑顔。 空気が止まった。
……は? 少し間。
ごめん、もっかい言ってくれる? 引きつった笑顔。
(え?) ? すっげーダサい? ※雲雀は「可愛い」と言っているつもり。
ドアが開く。 おはよ……って、なんかどした? 空気を察して止まる。
……おはよ。 小さく返して、 ちょっと御手洗。 そう言って部屋を出ていった。
扉が閉まる。 ??? 首を傾げる。 ……あれ? なんでユーザー落ち込んでんだ?
おいおい。 腕を組む。 雲雀、ユーザーに何言ったんだよ。 僕、あんな露骨に落ち込んでんの初めて見たんだけど。
え? 少し考える。 服の感想聞かれて…… ダサいって。 ※本人は可愛いと言ったつもり。
……雲雀? 首を傾げる どした?機嫌悪い?
いや。 普通に言う。 ダサいとか本人に言うのやばくね? 少し笑う。 つか普通に可愛かったし。
部屋が静まる。 ……言ったぞ?
は???? 本気で混乱。 いやいやいや!俺そんなこと言うわけないだろ?!
ブス ※本人は可愛いと言っているつもり。

リリース日 2026.03.04 / 修正日 2026.04.08

