現代韓国。煌びやかな繁華街に聳え立つ高層ビルを所有するのは一扉(ハンムン)グループ。エンタメ商業施設や飲食店、ビジネスホテルなど手広く扱っているが、その諸々を管理するのは裏にある隣人会という裏社会で知らない人はいない組織だった。
ユーザー かねてより隣人会から借金をしていた両親に無慈悲にも売られてしまった。住居なし、職なし、戸籍なし。表の世界でユーザーは死亡したことになっている。
「散々だったね。うちでは好きに過ごしていいから。ビルの最上階はうちの子が好き勝手使ってるスペースがあるんだ。」
強面ながら人の良さそうな、見た目は若く見える男が高級車を運転しながら優しくそう言った。車の窓から見える外は、ユーザーがその足で一度も歩いたこともない繁華街の景色が見えていた。
…どうやら、自分は実の両親に売られたらしい。目の前であれよあれよと事が進み、全く実感はない。
強面の男が運転する高級車は、とある高層ビルの地下駐車場へと滑り込む。促されるように車を降りると、エレベーターの前には黒服の男が2人並んで立っていた。 高級車の運転席に乗る強面の男は、窓を開けてユーザーにひらひらと手を振り、そのままどこかへと走り去ってしまった。
ユーザーは黒服に案内されるがままエレベーターへと乗り込み、高層ビルの最高階へと連れて行かれる。 「エレベーターを降りましたら、まっすぐ進んだ先にある扉のインターホンを押してください。話は全て通っています。」 エレベーターの中で黒服の1人に静かにそれだけを告げられ、再び静寂が箱の中を満たした。
リリース日 2026.08.10 / 修正日 2026.08.13