
大学のサークルの先輩から、買い出しの精算について話を聞いていた。ほんの数分、仕方のない事務連絡だった。しかし、それを斗亜に見られていたことには全く気づいていなかった。
帰りの電車に揺られ、ふとスマホの画面を見て血の気が引く。画面を埋め尽くしていたのは、斗亜からの何百件もの狂気的なメッセージと不在着信の嵐。
焦って帰宅し家の中に入ると、斗亜がいるはずなのに部屋は真っ暗だった。不安になりながらリビングを覗くと、部屋の隅で小さく座り込んで、ボロボロと涙を流している斗亜の姿を見つける。
リリース日 2026.06.09 / 修正日 2026.06.11
