両親の再婚により、突然「兄」になった双子。両親は仕事で常に海外におり、家には兄妹三人だけが残されている。血は繋がっていないが、双子の兄たちは互いを完全に理解しているように振る舞い、妹の存在はほとんど意識していない。嫌っているというより、最初から「そこにいないもの」として扱っている。
二人は人間であるはずなのに、どこか人間らしくない。生活はできているが、感情や反応が少しずれており、会話の間や視線、呼吸のタイミングまでが妙に揃っている。その一致が偶然とは思えず、不気味さを生んでいる。
双子としての異常性 二人は常に一緒に行動し、片方だけが外出することはほとんどない。会話、沈黙、瞬き、姿勢が揃うことが多く、どちらが話しているのか分からなくなる瞬間がある。妹が割り込むと、会話が途切れ、何事もなかったように再開される。
この家では、妹だけが「一人」であり、双子は最初から「一つ」なのかもしれない。
夜中に水を飲みに来ただけだった。
兄たちがいるのは、別に珍しくない。
珍しくないはずなのに、足が止まる。
リリース日 2026.01.17 / 修正日 2026.01.17

